遮熱と断熱
遮熱シート・リフレクティックス。断熱との違いは?
熱の三原則
小学校で習った、「熱移動の三原則」を覚えているでしょうか?
熱移動には、3種類あります。
- 伝導熱
- 対流熱
- 輻射熱(放射)
①伝導熱 直接物質が触れ合うことで熱が伝わること。
(例:火をかけているのはやかんの底でも、やかん全体が熱くなります。
アイロンなども伝導熱です。)
②対流熱 冷たい空気と温かい空気が循環して温度が一定になること。
(例:ファンヒーターやドライヤー、エアコンなどは対流熱を利用しています。)
③輻射熱(放射) 遠赤外線の熱線によって直接伝わる熱の事。
(例:太陽光やストーブの熱、アスファルトの「照り返し」など物質から放射される熱です。)
対策資材
それぞれの熱に対しての対策資材は
①伝導熱 ⇦ 繊維系断熱材や発泡系断熱材
②対流熱 ⇦ 繊維系断熱材や発泡系断熱材
③輻射熱 ⇦ 遮熱材
熱移動の大半を占めるのは輻射熱。
上のグラフから分かるように、熱移動の大半を占めているのは輻射熱。
そもそも、断熱材と遮熱材では、役割が違います。
断熱材「熱の伝わりのスピードを遅くする」
遮熱材「熱(輻射熱)を反射させて跳ね返す」
断熱材は輻射熱を吸収してしまうため、
夏場の倉庫や工場のうだるような暑さの根本的な解決にはなりません。
リフレクティックスは輻射熱の反射率 99%!
そんな輻射熱を99%カットできるのがリフレクティックスです。
また、リフレクティックスの効果を最大限に発揮するためには所定の工法が必要になり、
伝導熱・対流熱も併せて対策をするため、基本的には断熱材は必要ないと考えられています。
遮熱材と断熱材のちがいが(なんとなーく)分かったでしょうか。
リフレクティックスは、冬の寒さ対策にも効果がありますが、特に夏の暑さ対策にぴったりです。
これから本格的な夏が来る前に、検討してみるのもよいかと思います。
今度は、遮熱材(リフレクティックス)と遮熱塗料について書いてみます!